今日は一日雨に降り込められ、なんか昔のことを思い出していた。
当事は、遠距離恋愛の真っ只中で(まだ東北新幹線は、当然、東京まで繋がってなかった)彼女は、地元で教員1年目、こっちは諸般の事情で(笑)大学の5年生で(出席日数の足りなかった第2外国語と体育、及び卒業論文・制作がメインで比較的、時間の余裕があると言うか)学生と言っても暇な延長期間。
入学当事から顔見知りではあったんだけども、付き合い始めたのは1984年の夏で、1985年の春には彼女は、まっとうに卒業し地元で就職をしてたわけだから、遠距離生活になって約半年が経過した頃だな。なんせ、それほどお金が有り余ってるわけではなかったから実際に会えるのは1〜2ヶ月に一回だったかな、当事は携帯電話もないし(というかよりもテレカが始まった頃だよな確か)マイコンの時代で普通にネットワークが使える時代じゃなかった。で、毎晩9時を過ぎると10円玉握り締めて近所の公衆電話に駆け込んで、数百円分ずつ話をするのと手紙のやり取りがメインだったな。
夏の間は、それでも筑波博のバイトで、にぎやかしくしてたけど、それも9月で終了し、ちょうど今頃は、内定が貰えるかどうかって不安な時期でもあり、こんな雨の日は、いつも一人で雨漏りの激しい(笑)アパートで一人で過ごす事が多かった。大学院に残った同期の連中も居るには居たけども、なんせ、こっちは学校に出ないことで有名な(^_^;)人種の一人だったんで、行きつけの喫茶店に昼飯を食いにいく以外は、ほぼ壁を見てぼ〜っとしてる事が多かったなぁ。
当事は、酒も殆ど呑めなかったし、電話で彼女と会話する事がないと、ほぼ一日中、だれとも話をする事がなくて、時間をつぶすのには、もっぱら昼間寝て過ごすって感じだったかな(バブル期になだれ込んで行く時期で、食べ物一つとっても、インスタントラーメンでも500円以上なんてのがもてはやされてたかな...だから、彼女と会えるときのために力を溜め込んでくおくってことで、結構、貧乏学生してたかもしれない。なんせ、彼女がこっちに来るだけで安月給の中から数万円消費してたもんだから、せめても食事ぐらいは、こっち持ちにしたかったし...でもまぁ、レストランのディナーには到底手が届かず、デパ地下とファーストフードがメインだったかなぁ。)
こう、ショボショボと雨が降って、薄ら寒くなると、そんな昔のことが懐かしくて(全部が楽しい思い出であるはずも無いんだけどね。)妙に人肌が恋しくなるよなぁ。

まぁ、今はその時の彼女がつまつまなんだけどね。
子供も作らなかったんで、他所から見ると、未だに若いカップルではないけども結構イチャイチャしているらしい(笑...あ、今の若い衆のようにお外でラブラブって事は無いけどもね)
あれから20年弱、それなりに楽しかったと思うし懐かしくはあるけども、経済的にも社会的にも中途半端だった、あの当事に戻りたいとは思わないんだけども、どうしても、夜中の雨の音を聞きながら一人で居ると、当事も結構、グルグルといろんなことを考えてたなぁと晦日する一日。

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kaj

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