夜の翼

2005年1月8日
ISBN:4150102503 文庫 佐藤 高子 早川書房 1977/07 ¥672

流石に古い本なので、表紙画像は出ないか(^_^;)
未だに好きなSFの一冊です。役に立たない事が望まれている職種の人間にスポットが当たり、その結果、ソレまでの世界が崩壊し...主人公も、そのたった一度のめぐり合わせで職と言うか、それまでの人生の意義をも失ってしまい、もう一度自分と世界の関わりを結ぶために救済者への道を進む...骨組みだけにしてしまうと身も蓋も無いんですが、巡礼の旅の仲間となる本来は敵であるはずの宇宙人や可憐な翅人、傲慢な旧世界の皇帝などなどディテールの美しさは涙モノです♪
日本の作家のものでは、同様にビジュアルイメージ性の高いもの・叙情性の強いもののとして、同じように好きなのが「折り紙宇宙船の伝説」とか「神聖代」辺りかなぁ。
思考実験的な特異な世界を構築し、その中での人の業がぶつかり合う様を描くタイプの推理小説・ミステリの範疇のものも嫌いではないんですが、特に繰り返して読んだり手元に置きっぱなしにしておきたいとまで思えるものは、やっぱり、少ないですね(^_^;)
その意味では、前にも書いたかとも思いますが、ホラー系のものの方が、印象に残るものが多いかもしれません。クライブバーガーの血の本シリーズの短・中篇やドラキュラ、フランケンシュタインなんかは、クラシックな文体とあいまって、かなりお気に入りです。あ、このジャンルでは井上雅彦のアンソロジーも結局、欠かさず買い込んでますね。結構、中堅以上の作家も書き下ろしているので、コレで知った作家と言うのも多かったりもします(ライト系の書き手も数人混じっているようですし♪)

さてと、リアルな方のお話としては最初の一週間(と言っても実質二日半)が過ぎました。そして昨晩は、早速、歓迎の意味を込めての(たぶん...笑)新しい上司二人と懐かしい居酒屋で飲んできたんですが...何がどう伝わっていたのか、私が仲間に加わる事を待っていてくれたようで、ちょっとだけ面映かったです(^_^;)
此方の事情は、全て知った上で、更に何者でもないと言う属性も承知の上で、手を握られて...そうなれば、私も、同じかそれ以上の力を込めて握り返すしかないわけで(笑)
とにもかくにも「動ける」感じがして、それ以上に「私は、ここに居ることができます。」と言う感覚が、何ともうれしかったかなぁ♪
まぁいずれにしても、まだ何も始めてないのですが(決して自分の力に溺れると言う訳でもなく)出来る限りのことはして見たいという気にさせてもらえたこと自体が、そしてイキナリ肩を預けられたってのは、何年振りでしょうか?一つ、忘れかけていたもの思い出させてくれたようです。
とりあえず、走り始めましょうか?そろそろとペースを上げながらね♪

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kaj

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