これほど完結しないでくれた方が良かったなと思えた作品も珍しい(一読者の我侭であり、勝手な思い込みだということは重々承知しているが...笑)
この惑星の人と生きとし生けるもの全ての存在意義を明快に描き出し、神様(上位概念として)やら運命を、すっきりと納得できる形に纏め上げてくれた作品(ただし天道の巻までね。ストーリー的には、ここで終わっても十分なカタルシスがあったのに...後日談的な人道の巻きは、読まなきゃ良かったと凄く後悔した。だってさ、ひとつの生態系がある目的のために作られ機能したんだったら、それはそれで美しい話じゃない?当然、残されるというか不要なものないし、主要なものを形成するための部分がどうなろうと知ったことじゃない!下手に一つの宗教的な概念に固執していない所が、この「お話」の醍醐味だったのに...とまぁ悔やんでも、それこそしょうがない話なんだけども)
この話を思い出したのは、ある方へ書いたメッセージへの返信が面白かったからで(笑)

前から気になってたんだけども、自分は「食べ物」に関して、どこからが「旨そう」になるって事。
もちろん、完全に調理され皿に乗せられたものは(多少の好き嫌いはあるものの)問題ない。でも、その一つ手前の調理中は、どうだろう?
これもたぶん、食材が香ばしく焼かれるにおいとか、ごった煮にされた後に濾しとられるスープの色艶だとかは、傍に近づけば間違いなく食欲をそそられるだろう(そういや入院してる時は、食べ物のにおいを嗅ぐだけで吐き気がしたこともあったけども...ま、これは例外中の例外って事で)
さて、さらに一段階さかのぼり、たとえば冷蔵庫の中の生ハムの塊...というか天井から吊り下げられている牛の太ももは、どうだろ?
もしくは、新鮮さを強調するために、目の前で板前さんが捌く「まな板の上の鯉」だとか客人を持て成すために一滴の地も大地にこぼさないようにして調理される馬だとかは、どうだろ??
同様に、海の中を自由に泳ぎまわる魚の群れ、季節を感じて飛び去っていく鳥たち、つぶらな瞳をしのんびりと草を食む牛などなど...いきなり、旨そうと感じますか??
生まれ育った環境や習慣により(例えば宗教によるタブー、蛋白源として他のものを手に入れにくい状況とか)多少の偏差は生じるんだろうけども、やっぱり自分の手を汚す形(生きたままの方が、ご馳走といわれても困るし、焼くにしろ茹でるにしろ自分でトドメをさす)ってのは、できうる限り避けたいよなぁ。
「パンが無くても、ケーキが食える」のならば、私はそっちの方が嬉しいな(ん、引用の仕方が間違ってるかも...笑)

で、いかがです?
生き物(含む植物)を目にした時、あなたは、どの状態から「食欲」を感じられます??

<追記*>
ちなみに私は、線が引けないってのが正直な所(^_^;)
...だから「不自然」なんだろうなぁ、やっぱし(笑)

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kaj

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