るくるく
2005年2月15日
シチュエーションだけを見ると、冴えない男の子のウチに異世界から美少女が唐突にやってきて居候し常識はずれな彼女の巻き起こすあ〜んな事やこ〜んな事な日常、彼女の不思議な仲間たちも続々登場って感じの代物なんだけども。
この作家は、只者ではない。
冒頭で7つの大罪を犯している（といっても、ただのプーの飲んだくれ親父だからスケールは、滅茶苦茶せこい）男の父親が天使に天罰を喰らわされ（はっきりと画像は出てこないが）スプラッタ状態、女の子は可愛いには可愛いが（あ、たぶんに私は好みです♪）魔界の姫様で、お供立ちも当然、有名どころ（キリスト教がらみの宗教観の一部では）が揃ってる。彼女の目的は、此の世の浄化...地獄が悪人で一杯になったから、極楽往生（笑）してもらいできるだけ天国に逝ける様にする事。どうやら、主人公とは何らかの因縁がある風なんだけども3巻までには明らかにされていない（ちなみに4巻は2月23日発売予定）が、この姫様が主人公に一生懸命尽くす様が、もういじらしくて。
「家族」のあり方とか「人との付き合い方」だとか「老人問題」だとか「宗教観」だとか、シリアスなネタもたくさんあるんだけども決して悪魔としての筋は曲げずに、きっちりと落としてくれて見事にエンタテーメントしてますなぁ...気分の滅入った時に読み直す漫画の一つ。
ネタバレになるかもしれないけれども、「るく（姫様の名前です）」が、文字通りの「おふくろの味」を求めて街をさまようくだりなんて♪
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