フェーム 特別版

2005年5月15日
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/03/25 ¥1,575

ニューヨークの公立芸能学校を舞台に、ショービジネス界のトップに立つことを夢み、歌やダンス、演技を学んでいく若者たちの姿を描いた『フェーム』。本作が単純なサクセス・ストーリーと一線を画すところは、与えられた試練に対して、悩み苦しむ生徒たちの姿をもじっくりと描写する、真面目な視点を持っている。 本作で最も有名なの...


ドキュメンタリーみたいな作りで、ジュリアードの4年間の日常を幾人かの視点から追いかけたような「おとぎ話」。(どことなく「はちくろ」は、近いかもしれないなぁ。)
傍から観れば、お祭り騒ぎのような夢の時間が過ぎる中、其其に葛藤があったりし、もっと観続けていたいと言うこちらの希望なんか、あっさりと無視して卒業コンサートの終幕と供に映画も終わる。

これリアルタイムで観ちまったんだよなぁ。
で、一緒に「道を踏み外すこ事」を夢見て(中には数回目のトライアルっていう連中も居て、当時の自分にとっての一つ年上ってのは、凄い先輩に思えてたのも...今になって見ると妙に可笑しい)る連中と、盛り上がって(もちろん、カテゴリーは「音楽」ではなかったけども)瞳キラキラさせて...あったんだよなぁ、この成れの果てにも、そんな初い時代が(笑)
当然の事ながら、テレホンカードさえ無い時代、此方の世界の出来上がるず〜っと昔々の話。
だから、ほぼ初対面の人間達と「目的に近づくための手段が同じ」という分類だけで、寄り集まった連中達と、結構真剣に、シニカルに、おどけながら「喋った」よなぁ、リアルに。
袖触れ合うもとは言うものの、もう顔も声も話した内容も完全に塗りつぶされてしまって、一切のディテールを思い出す事もできない...ただ、そんなことがあったよなぁという記憶の残滓のみが残っていて...この映画観ていると、最初から無かった器官を切り落とされた傷口が疼く様な、何とも言えない気分になる。

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kaj

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