自殺倶楽部

2005年8月11日
ISBN:4087486877 文庫 谷村 志穂 集英社 1997/09 ¥400
(ん、確かコミック版があったと思ったんだけどなぁ...ま、いいか)

最初にお断りしときますが、当事者である「彼ら・彼女ら」に関しては、何の含む所もありません(肯定も否定もする権利があるわけでも、立場にいるわけでも、関わりがあるわけでもありません...たぶんネ)
で何処に問題があるんでしょう?
「自殺サイト」とその利用者・「自殺サイト」を騙った殺人者と性犯罪者(たぶん)達。
「彼ら・彼女ら」は、自死を願い、できるだけ楽だと思われる方法を(一酸化炭素中毒で死んだ事がないんで、本当の所は解りませんが)つまりは、道具の入手と場所の選択のための情報交換を行っただけのお話でしょう。
で、人手を借りるレベル(死ぬか殺されるか)の違いは、あるものの得られた結果は同じ。
手を貸した方にしても、底にある意図的な悪意(もしくは無意識の本能)の有無も、希望者が得られる結果には、何の影響も無い。
噴火口に飛び込もうが、お題目唱えながら誰かを巻き添えにしようが、「彼ら・彼女ら」の得られる結果は、同質。
う〜ん、これが「悪い」事だという理由を見つけられない。
どうにも昨今の「お祭り騒ぎ」な報道に困惑させられるばかりだなぁ。(なんだか、この時期にもっと語られるべき問題を、目立たせないようにするための目くらましの一つかなと、ついつい下種の勘繰りをしてみたくもなりますなぁ、これでは)
情報交換の方法が、目新しい(こちら側に居る限りでは、時間の流れ方が違うのか、既に日常の一部なんだけどねぇ)様に思えるためだけ何だろうか...なんとも不思議なお話ですなぁ(^_^;)

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kaj

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