ねたこはおこさぬがきち♪
あまり善い事ではないのだけども、未だに多少なりとも、昔に憶えた手品のネタの一つである「フォーシング」を使ってしまうことがある。
ん〜っと、例えば、手品師が、数枚のカードを扇状に拡げて、自分の思っているカードを客に強制的に選択させる...一見、無数に選択肢が在るように相手には思わせておいて、実際には、こちらが対応を既に用意している2〜3のうちの一つを自由意志で選んだかのように思わせる(あ〜熟練度が上がれば、本当は選択肢など初めから一つしかないのに、それを気づかせない事が出来る様なのだが、残念ながら、私の場合は猛獣使いのレベルには達していないので...笑)。
その際には使用される単語も語調も、決して所謂、命令語、詰問調ではなく、心理的なトラップに如何にして、相手を気づかせないままに誘導するのってのが、このスキルの肝。
勿論、理詰めで考えれば、単に相手は明らかに「騙されている」だけの話なのだが、私の場合は、まだまだスキルレベルが低いので、見ず知らずの人に初手から仕掛けなしで、トラップに落とし込むなんて芸当は、なかなか決める事が出来ないけども(どうして、こんな奴に引っかかるんだろうと思われるような新興宗教系の教祖様や、若手の実業家が、その類のスキルを先天的に・もしくは後天的に、施術の有効期間および、施術を成立させるまでの使用時間の長短を含めて、よく遣っているのを見かける)ここぞと思う場面と相手に対しては、かなりの確率で(まぁ、ち〜とばかし面倒な段取りと、自分自身の緊張感を相手に悟られないようにするだけの厚顔を持続させる精神力の無駄遣いを要するので、そうそうやらかすと、こっちの身が持たないんだけどね...なんせ、私は、天然モノではないので...笑。
タネは、永久に相手に晒すわけには行かない。
あんまりにも馬鹿馬鹿しいギミックに引っ掛けられた事を一瞬でも疑わせてはいけない。
嘘を吐くのには、その事自体を自分の胸の中に抱え込んでいくという術式の一つだから。
まぁ、イメージ的には「おつう」が「よひょうどん」の眼を掠めて、見事な反物を文字通り身を削って仕上げるってのが、一番近いかなぁ?
まぁ、現象的には、同じでも、私の場合は、物理的にもしくは精神的に相手の思考時間と選択肢を此方の手持ちの札と差し替えてるだけなんだけども、一つを選ばせるのには、こちらは最低でも3つのダミーを用意して(もちらん、裏側は最終的には同じ意味を持つ事となるような)繰り返せば繰り返すほどに、自分の手荷物が増えていくという次第。

ん〜っと、具体例を挙げてしまうのは、暗黙のルールに反するので(手品師的な意味合いで)此処には、書けないのだけれども、でも、同じタイプの術が進行中であれば、ごく当たり前の事だが「術式」が施行されている独特な雰囲気だけは、判る。
(でもって、お互いの持ちネタの段取りは、追求しないのも、それが自分自身よりも上手に使われているのならば、決してその術者を責める事はしない...むしろ、その「つまらない」ネタだけで、それなりの獲物を引っ掛ける技量を、ひっそりと賞賛する事となる。)

この感覚ってのは、私の嘘では上手に騙る事ができない(つまり私のスキルは、その程度のものって事)それでも、ビール一杯を相手におごらせる程度の事ならば、日常的にこなしている...かな?(それ以上の大仕掛けには、文字通り、此方の身を削る事となってしまうからねぇ...笑)
まぁ、私が所謂、権力者や上位の格付けの人間のプレッシャーや宗教を嫌うのも、この類のギミックを嗅ぎ分けてしまうからなんだろうね。
え、そんな時に、仕掛けられたらどうしてるかって?
もちろん、まずは相手の手の内に乗りながら、少しずつ段取りを此方の思うものに摩り替えていくんだよ(だから、普通は、見境無く同種のスキルを持ってるもの同士は意図的で在るか、そうで無いかは別として、同じ場所に居るのは疲れるから嫌がるんだけどね、技比べとして遊ぶケース以外は)どんなに複雑に見えるものも、一瞬に行なえる行為というのは、実に単純で馬鹿馬鹿しいとしかいえない代物の積み重ねな訳で、問題になるのは、結末を好むか否かって所に集約されるわけで...それが、自身にとって、どっちでも構わない事ならば、知らん振りをして乗ってあげるというのが、在る意味、礼儀作法に通じるものが在るとも言えるんだよねぇ。

認識された事象を事実とい呼ぶのならば、自分自身を含めて対象となる人間の心を弄るのは単なる技術でしかない。問題となるのは、タイミングと巧拙のみ。
もちろん、そんな事がわかったり、出来たりするからといって、善い目ばかりに出遭えるってものでもない。
寧ろ、一番の問題は...信じられるものなど何も何処にも何時の時代のも存在しないのだという腐れた性根と救われる事の無い魂だけ。

私の悪洒落は、只の悪いノリでしかない(^_^;)

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kaj

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