死にたくない。
生きていたい。
笑っていたい。

大人には責任ってもんがあるんだよ。

どうして、普通の事ができない!!

最善が最良じゃない、それが逃避に過ぎない事も判っている。

13時間弱、26話、物語内経過時間約8ヶ月と1年。
468人のローティーンからハイティーンまでの漂流譚。
異常気象(なのか?)太陽系が「水没」した宇宙を流離う未知の生命体を組み込んだ可潜艇、黒のリヴァイアスには一人も大人は、居なかった。
15少年漂流記や蝿の王、新しい所ではヴァイファム(あ、存分に古いか...13じゃない方ね♪)との違いは、只一つだけ、その船に秘められた力で残った太陽系とそこに住む人類の総てを葬り去る事が出来る事だけ。

子供しか居ない環境。
平等とか、将来の夢とか、希望といったかいった大人の創った社会に、組み込まれてしまっている幻想が一切通用しない人の群れ。
対抗すべき対象の無い世界。
生き延びるために対等で在る事を要求されるコミュニティ。
一切、特別に守られるべき者、理由をもち得ない集団。

彼らは、普通に単なる子供達でしかなかった。

些細な事にむかつき、苛立ち、それを誰の所為にも出来ない。

手を差し伸べる者等居ない。

むしろ、異物として排除されようとする船。

妬み、不満、傲慢、恫喝、不安、不満...争い、諍い、殺し合い。

個としての人間、群れとしてのヒト。

数千年先に訪れるであろう破滅に対する自己犠牲、自己欺瞞、自己満足。

戦争ではない。

お互いが、ただただ「死にたくない、痛いのは厭だ、殺されたくない」という欲望に取り付かれ袂を分かつ。

...物語は、あっけないほど、一瞬で週末を迎える。
本来、彼らが最初から求めていた、大人達の庇護と言う形で。
唐突に、現実を未来を、そして過去を突きつけられる。

ヒトは変わる事ができるのか、ヒトは少しは小マシになってきているのか?

誰かに傷つけられたくないけれど、誰かを傷つけるのはもっと厭だ。

一貫して、主人公は叫び続け、もがき続け...最後の最後に誰かが救ってしまうかもしれないという幻想もしくは希望に縋り、己の手で握り締めた武器を自らの意思で手放す。

確かに物語りは、こうして大団円を迎えるのだけれども(^_^;)

ねぇ、緊急避難って在りか?

私には、それは判らない。

只一つだけ思うとしたら、その思惑が何処にあるにせよ、結果が善ければ、最初から途中までは偽善であろうが、善の内という事かなぁ。

全部飲み込んで、決してものがたりに登場する術を持たない私は、また彼らの旅を繰り返し繰り返し、見続ける...そう、それだけ。

コメント

春紫苑
春紫苑
2006年11月12日9:41

誰かに傷つけられたくないけれど、誰かを傷つけるのはもっと厭だ。と、思いつつ、知らずに誰かを傷つけていることが多くて…。
それでも、嫌だと思う者の手を引いてしまうのが自分で…

【悪】になりたいがなれないのが人間なのかも…

華風亨
華風亨
2006年11月12日14:26

リヴァイアス、DVD全巻買いましたよ。
……金欠で売っちゃったけどね(涙)

深夜じゃなくて夕方に
あんな内容のアニメをやっていたテレビ東京は
凄いと思います。
若者達よりも吶喊おやじ達が好きだったな(笑)

どこぞが出したネーヤのフィギュアが
今頃欲しいこのごろでした。

kaj
kaj
2006年11月12日16:15

「春紫苑」さんへ
だから私は曖昧な灰色...とも言い切れないなんだか訳のわから無い代物だったりします(^_^;)
ちなみに「みたい」ではなく、此方の私にとっては「そのもの」だったりもするのですが(笑)

「華風亨」さんへ
何で男性は「ドリル」なんでしょうかねぇ(笑)
音声厚みに迫力が増してますよね、特に、そのシーンは♪

ネーヤというか、中の人が自己紹介のときに「イッカでぇ〜す」と第一声をやらかしてくれたのには、吹きました...ボークスのカスタマフィギュアシリーズで新作ってのを強く私も希望します(アル・アジフも組んでみたんですが、なかなか絶妙でしたよ♪)
kaj

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