苦いなぁ。

やってる事は大して変わってないと思うけども、機会も増えたし道具も便利になったから(同人誌を売買するお店・イベントも定着したしカラーコピー機が普通にコンビニにあるし)仕上がりは格段に違うんだけども。
私達の時は、家庭用ビデオも普及してなかったし、音声メディアにしてもカセットテープが精一杯、肉筆手回覧は当たり前だったからなぁ。
そもそも声優さんなんてのは大舞台に立てない人の内職(映画の吹き替えは、またニュアンス違ってたような)だと思い込んでたし。
ちょっと、その気になれば、限定されたターゲットを比較的簡単に絞り込めるし(まぁ、その分、叩かれる機会も増えてるんでトントンか)それっぽく有名人みたく(所謂「先生」と呼び合う)振舞えるし、そうしてても互いに違和感を感じずに居られるだろう。

違いは単純に、ターゲットがマスか否か、動く金額...だけかな(笑)

「劣った者が持つ、優れた者に対する根拠の無い不満を持つ権利を奪う気は無い。」

なぁ〜んてな台詞が吐けるほどは、私は、違っていないし、離れては無いつもりだからかなぁ。

どちらかと言うと、この作品。
登場人物でリアルに痛くないキャラが居ない。
(あとがきにもあるように、完結するまでに紆余曲折があったみたいだけど...笑)
はっきり言って、より強く信じたがった者だけが救われていないのは、やっぱし作者達の同属嫌悪の所為だろうか?
それなりに物語と登場人物が収まっていくのに、最後の最後に業を押し付けるか?
「変わりたくなければ、いつまででも、そこに居られる。」
周囲も自分自身も変わってしまっているのに、単に意識だけずらして、間違えているのは自分自身の認識だとすり替える事ができる...う〜ん、下手に変わろうとするより、よっぽど強い精神力が必要だろうなぁ。

どこかで痛い目を見ないとなぁ。
それが痛い事なのかどうかすら判らない。
何処かで誰かが、御丁寧にも(大きなお節介とも言う...笑)教えてくれる物じゃないし。
好き嫌いだけでは、分別できないし。

確率だけの問題ならば、誰にも倖を手に入れる権利は平等であると言う。
けれど、権利と義務は表裏一体。
ならば、その代償として支払われるべきモノは何なんだろう?

私は結局の所、見つけられなかったし、手にしても居ないんだろう。

なんだか久しぶりに、嫌な餓鬼だった自分の姿を見るようで、なんとも曰く言い難い作品。
これって実年齢が登場人物達から離れれば離れるほど、後味が悪くなるんだろうなぁ。

ISBN:4091883362 コミック きづき あきら 小学館 ¥650

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kaj

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