自分自身を彼女(姉)のように完全に理解した上で擬える心算など毛頭無いが「違ってしまった」者が、同じ様に考えるであろうという事は理由無しに共感してしまう。
...大河小説ねぇ、本当に今の所、きちんと毎月、発刊されて残りの刀も5本かぁ。この作者のシットコムの特性であるキャラ立ちだけでストーリーは添え物と言うのも、かなり水増しされて(それでも意味が無い事に意義を持たせ、本と言う衣装をまとう事で純文学に走った「ニンギョウガニンギョウ」よりかは遥かにマシ)はいるものの予定通りに12月まで追いかけざるを得ないなぁ。
道具に目的を与えてはいけない。
何よりも洒落に成らない事ってのは、初めから見た目だけで「違っている者」に対して、みたまんま無邪気に(脳天気に)それを指摘することだと思うのだけども...一応、リアルに一緒に動かざるを得ない(在る部分は、危険を承知で信用するしかない相手に対しては、そんな事で気まずい思いをさせたくないから私は最初に私の違っている・欠落している「診断書付き」の状況を説明する事にしている...私が「普通」の事しか言わないように最大限の注意を払って振舞うのは私自身が異常だから、で、あっさり切り捨ててもらった方が後腐れないからなぁ。
そして、その上で告げる。
「あんたは普通なんだから、普通のことをしろヨ!」
私は「普通」さに憧れているのだから。
どうせ卑民の呪詛の声なんだ、視ない方が、係わり合いを持たない方が吉なんだけどね。
特殊な場面でしか役に立たないように設定された工具は、要求される場合以外は只のオプションのデッドウェイトに過ぎない。

追求を重ねて、ポロポロ落ちてくる本音と覚悟の無さ。
(まぁ「普通」とは、違えてしまったのは、己の見込み違い。只の了見不足の自業自得なんだけどもね...でも、そのレベルのハードルは、勢いだけで飛んでたし、今なら蹴倒しながらでもスピードは上。)
個体差は、運も生まれ合わせの巡り合わせも含むか?

「普通」に死にたかったか?
何となく判る...私のは生き残るために身につけた技術でしかないから(ま、それが妄想に過ぎないとしても現実的に有効ならば、それはそれで悪いこととは言えないだろう?)
私のは、彼女(姉)の程には突出したフィジカルなピーキーさとは違って、単なる認識のズレと自我の多重化(くどいようだが、二重人格なんて言う法律逃れの病名を私は認めない。別人格にしか見えなくとも、その肉体が一つならば、人格もやはり一つだから)

でも、やはり私の思いは、彼女(姉)に重なる。
「よく(も)私を殺してくれた(わね)」

ISBN:4062836343 単行本 竹 講談社 2007/07/03 ¥1,155

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kaj

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