意外かと思われるかもしれないが、実は大河原氏の画稿は好きではない。
大体、何処の世界に兵器をトリコロールに塗り分ける馬鹿が居る?
(途中からは、連邦の白い奴って呼ばれてた様だけども、何処からどう見ても「白」くは見えんわなぁ。)監督も仕方が無いからパラレルワールド的な同名タイトルの小説版(3巻組み)では、あっさりと1巻目で大破させて、ライトグレー主体の3号機をメインにしてたものなぁ。その画稿にない(2次元のラフスケッチでは表現しきれない)部分を是として、それなりに量産機らしい演出と見せ方で凌いでのけたスタッフの力量には脱帽する。
あんな、魅力の欠片も無い(道具としての洗練性を持たない中途半端な試作機...常識で考えれば、この手のバリエーションは、数合わせの代物でしかない事ぐらい一目でわかるだろう)せっかくのコンセプトを台無しにしかねない玩具っぽさと幼稚園児の落書きの様な不細工なゲストメカの数々(腕が伸び縮みするみたいだけど、どうやって畳み込むんだ?とか、建物や人物を基準に考えると、シーンごとに大きさ違うよな?とか、突っ込みどころは満載だが、元絵が工業デザインの発想を持つ人じゃないから仕方が無いっちゃないんだけども)
けども、今のバンダイさん、頑張ってるよなぁ。
元絵とアニメ設定の両方を取り込んで、可能な限り双方の意匠を成立させた立体物をスナップフィットのプラモデルとして量産化しちまうんだもの。
動かす事で、他に動いているものと絡ます事で、シチュエーションをでっち上げる事でしか魅力的に見せる事ができなかった代物を、素組み墨入れ部分塗装だけで、充分に「決め」ポーズを取れる独立した個性的な立体物に仕上げちまうんだから。
シリーズラインこそ違えども、この春から此方のラインナップ群は新旧取り混ぜて、見事としか言いようがない(赤いのも緑のもZAKUは殆ど人の出来る動きは真似られるし、マークIIは外装を外した状態のバランス感覚が絶妙)
で、先般、少しばかし懐が暖かくなったので手を出したのがコレ。
もともとのデザインは、比叡山の僧兵みたいにしか見えなかったんだけども(主役機に踏み台にされ、あっけなくフェードアウトしたようだけども)ゲーム版原案の赤のエクストラフィニッシュは...組上げた今、置き場所に悩むほどの存在感が在る。
これは、確かに工場で量産されたものの色違いだ。
どうやって動くかと言う(つまり、動力の伝達と、物理的な内部機構を)無視すれば、確かにこういう形状の兵器が合っても可笑しくないと思わせる「何か」がある(画稿では、丸っきり表現されているとは思えないモノとしての迫力かなぁ?)
仕上がりは、それなりに満足できたんだけどねぇ。
パッケージが無駄にでかい、まぁ、一個一個のパーツが半端でなくでかいから組み立てそのもには、それほど苦労しないんだが(外装にかかると、あっという間にランナーが無くなる)電飾の配線がねぇ...かなり無理が在る。リード線の固定に金属のリングを圧着させると言う方式は、無理だと思う(クリアランスの関係もあり、リード線の長さが調整されてるらしいんだけども、これが簡単にすっぽ抜ける。)外観を損ねないためとは言え、胸部上面の内側にスイッチを仕込まれると、面倒で仕方が無い。
でもまぁ、暗い場所で電飾を全開にしたこれは、圧倒的に綺麗だと思う。
表面のメタルコーティングも大きなR面に様々な角度からハイライトが入り、リアリティを増しているかに思えるから不思議だ。
ちょっとだけ、電子工作の気分も味わえたし、何より不細工なヤラレメカではなかったんだという事が再確認できる一品だったかなぁ(あ、でも、流石に光物好きの私でも、自分で工作するのは避けたいかな?今回も老眼気味の眼をしょぼつかせながら、配線に躍起になってたから...文字通り、針穴に糸を通すような作業の繰り返しが余りにも多かったので)

さてと、次はコープドックでも組んでみるか♪

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kaj

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