誰かを癒す事が出来る者ではない。
誰かに手を差し伸べ助ける事が出切る者ではない。
誰かに道を示し希望を与える事が出来る者でもない。
そう、
私には誰かのために何かをする事が出来る者ではない。
私には私に囁くゴーストなど初めから無い。
只、
偶さかに居合わせてしまっただけの事。
不可逆な時の流れと
気紛れなヒトの振る舞いと
足をつけて立つことのできる地平とに
仮想の線を描く事で浮かび上がる図。
誰かに認識されてしまったが故の「私」。
別に他の「私」であったとしても構わない、
いや既に最初から用意されていた代替えとしての「私」。
重要なのは、そのタイミングに私っぽい何かが、
そのポジションに在る事であって、その役回りを担うのが、
私である必要も意義も無かった。
問わず騙りをする者。
訪れる者なくば、そのまま何もせずに朽ちていくのがお似合いの
攻性防壁？ブービートラップ？フェイルセーフ？
如何なる形であれ個として（勿論、何かの一部であったとしても同様だが）
骸をリアルに維持する事は、常に消費者であり簒奪者であるという事。
「自覚」の有無は意味が無い。
霊長類を頂点とするピラミッド、系統樹は食物連鎖の略図。
同族を「愛」で大量処理してしまう一方で、
個体Aによる個体Bの殺戮は倫理に反すると
場所と時間を問わず共通の理念であると言い切ってしまう傲岸さ。
言葉によりヒトの生み出した神の似姿、もしくは末裔であると憚らない知恵を持つヒト。
本来ならば理由亡き者、動機無き者。
それこそが、我。
七つの大罪と八つの徳をしてヒトを定義し
ひたすらに「好奇心」の名の下に感覚も感情も記憶をも改ざんし続け
「退屈」という先払いさせられた罰を相殺する。
そしてまた、鐘の音を数えながら無為な夜を重ねる...かな？
コメント
・・ホント、可愛すぎて思わずコメントしてます☆
こちらこそ、よろしゅうに m(__)m