たぶん原作から、江戸川乱歩と宮沢賢治っぽい感じを全部抜いて、隙間を埋めるために上海をミックスすると2時間で収まるということなんだろうなぁ(^_^;)
まぁ前作の監督の様に歪な映像を挿入することで、本来は叙述トリック的な代物をミスディレクションさせられるよりかは、レトロモダンっぽいセットとCGで活劇仕立てにする方が、あの「厚さ」を整理するしかなかったんだろうし、原作者は他メディア化に関しては、いつも面白がっているだけ(ほぅ〜ら、やっぱり原作の方が良くできてるでしょと言うしたり顔が目に浮かぶ)だから仕方が無い。
原作の翻案ものの映画って見る方の半分位は(ま、ネタ元の種類にも拠る所は大きいかと思うが)自分自身のイメージした物とのギャップを楽しみにしていると思うんだが...その意味では、キツイ作品だったなぁ(実際、上映館の数も少なかったみたいだし)

箱詰めにされた綺麗な女の子が「ほう」と声(音?)をあげる。

そんなのが見たかったんだけども残念。
まぁ色んな意味で実現してしまうとコードに当たりまくるだろうから仕方が無いんだけど(笑)

そもそも「死んでいない」か否かってのは、当事者たる自分自身では判断できない事柄の一つだと思ってるのだが、誰かが映像化することにより種として生物として(?)の共通無意識的なものと比較できるかも知れないという過大な期待をした私が悪いんだけども。
原作以上に危ない所は避けられた...か?
いかにも今でも研究が続けられてそうなテーマだし実現されれば経済の仕組みそのものの変更が必要になるであろう「死なないヒト」。私にとっては、その魍魎の境界を踏み越えてしまった時点で、それはヒトデナシと定義しているのだが...個レベルでなく群レベルまで敷衍化された時、その認識は反転せざるを得なくなる(ちょうど「地球最後の男」と同様なんだけど)

できれば、どさくさ紛れに「あれ、居なくネ?」みたいな退場の仕方が好みなんだが、此処まで「わぁわぁ」賑やかし続けたからには、そんなに旨くは見逃してはもらえそうに無いな(^_^;)

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kaj

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