表紙のデザインに惹かれて手に取った。
帯に、この一冊が夏に上映された映画の原作シリーズの最終巻である事も記されていた。
当然の様に解説に目を通し、残りの5冊のタイトルを書棚で探しレジに並んでた。
(物語は、完結しているのを確認してからでないと手を出すべきでは無いというのが恒例の習慣...続きを待ってるのは苦痛でしか無いから)
コレの位置づけではメフィスト系の推理小説畑のギリギリの本格(笑)という意識が強かったので、敢えて発行順では無く時系列で金曜日の夕方から取り合えず読み終えた所(あ、その間もコレは普通に寝てるし物も喰ってる)

なばてあ
だうんつへぶん
ふらったりんつらいふ
くれいどうざすかい
すかいくろら
すかいいくりぷす

疾走感ってのは、
多分、閉塞した高速に回転する円環の上に浮きあがって来るんだ。
作中人物の心情に共鳴してしまったのは、
小賢しい映像的な小道具や背景の作りこみの部分ではなく、こんなフィクションを力技で成立させてしまう思考実験を繰り返す作者の姿が常に頭の隅っこに引っかかっていたからだろう。
所謂、男性の描く(女性には好まれない)ウエットなイメージの「僕」の視座。
が、
それよりも示された「解答」を好もしいと思えてしまったのは確かだ。

>地上に降りるのは、また空を飛ぶため

>もっともっと飛んでいたい

誰かの(勿論、自分自身も含めてだ)為では無く、
只ひたすらに願い還って行く彼女達・彼達。

うん、
言葉で騙れる「理由」になんて意味は無いんだ。

しかし皮肉だよなぁ。
其れが解っていても
言語的な何か無しではコミュニケーションが成立しないってのは(^_^;)

さて、
密林から板も届いた事だし、饒舌な「押井氏」の解釈を確かめてみるかな♪
(金曜日から此方に現れなかった理由は、そうしても先にテキストを読んでしまって置きたかったから)


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kaj

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