A-Bicycle Plusの黒
2010年3月13日良貨を駆逐すると言われるが、それは単にオリジナルに問題があるケースも多少はあったんじゃないだろうか?
勿論、プロ仕様の道具ないし1メークのカスタムならば、使い手側が叩き出す質によりコストパフォーマンスの釣り合いは取れると思う。
日常的な道具であれば、似た様なモノなら安くても良いやってのは市場原理として正しいと思う...申し訳ないけど、道端で良く似た模様の革製品を1/10程度で購入して「つかまされた」と騒ぐのは、どうにも筋が違っていると思うのだが(-_-;)
また本来機能の一部分のみに特化し、優先順位が違えてしまい、むしろ別の道具として成立して仕舞うようなモノもあっても良いと思う(勿論、其れなりのコストパフォーマンスの成立は商品である限り、逃れられないが)
玩具を仕事で使わない。
↓
仕事が出来る玩具ならば、
其れなりの価格で其れなりの機能性があれば(耐久性も本来は機能の一つだと思うんだけど、価格とトレードオフだからなぁ)多少のリスクを覚悟して使う。
...本末転倒なんだけどネ(笑)
だから誰にでも勧めて良い代物ではないと思うし、メリットとデメリットを納得の上で財布を開きたいのだろうというのはアクセスワードの頻度からも良く理解できる。
(特に、後続もなし値崩れが続いて商品がだぶついてるにも関わらず、未だにコレの書いた1年以上前のが引っかかり続けているのも、どうかと思うので...笑)
勿論、コレは自転車のプロでも何でもない。
また、それなりの見識とスキルと知識を持ち合わせ「自転車」を趣味にしているわけでもない。
むしろ、普通に酔狂な消費者の一人だと思う(提灯持つ心算もなければこき下ろすだけという事もしない)対価という意味でだけなら、ロードショー2~3本見るのと同じ程度以上を求めるべきではない...そういう立ち位置だ。
後期の三葉虫の様に、価格も含めて非オリジナル製品は数多くある。
コレも2008年12月時点で8インチのチューブレスを手に入れ、近場の職人気質の自転車屋の親父さんに苦笑いされながら無理繰りして購入価格を超える補修交換パーツと修理に突っ込み、加えて点字タイルに泣かされ、アスファルト舗装の小さな窪みに何度か転倒し生傷絶えない状態を約3カ月程度続け、面白いけど諦めたた口だ。
が、
それでも面白かったのだ(笑)
で、
本当に懲りないから、叩き売りされている加減もあって伊達に酔狂で、またまた1台手元に在る。
それも、6インチ・チューブレスという見た目だけはオリジナルに最も近く「そこそこ」快適に走行する為の「ある程度」の耐久性を持った道具というコンセプトから一番外れた代物の一つだ。
ニーズはあるんだろうけれど(アクセスログ)情報が少なすぎるんじゃないかと思うので大きな御世話の御節介をしてみようw
一応、二輪で人力のみでペダルこいで走る自転車と同じ部品構成なので、かなりグレーな気もするが乗用玩具として販売されているものの巷の自転車屋に持ち込むと、普通に「自転車として防犯登録ができる」ため、公道で使用しても差し障りは無いと思われる(まぁ、こんなニッチな代物にまで目くじら立てるほど「法律」は暇じゃないという現れだろう)
歩くよりも早いが走るよりも遅い。
ペダルと後輪の間に一組余分にギアとチェーンの組み合わせがあるので、ハムスターの様に足を動かさなくとも移動はする...子供用の三輪車よりも効率は良いが補助輪つきの二輪車に速度が劣るケースも多々ある。
まぁ乗る側のサイズの問題もあるので、決してダイエットマシンではない。
単純に、かけた労力を増幅する比率が小さいうえに、かけられる労力の値が、すこぶる低い所に設定されているという事だろう。
オリジナルのコンセプトは、この部分でも継承されているのかな♪
速度と安全性と本体の剛性のバランスを考えると無理ではないと思う(同じコンセプトでオリジナルの設計でも商品としてでなく作品として10倍ほど材料を吟味し、組上げれば、クリアされるんだろうけれどネ。中古の軽自動車並みになるが)
強度で最初に引っかかるのは荷重制限。
チューブレスだからパンクはしないがフレームやペダルにかかる負担の関係上、体重+荷物(まぁ背嚢が無難だろう)が70kgを超えると全体に軋みだす。
そうでなくても前輪が6インチの駒を棒の先につけた様な代物なので直進性が無い上に3cm以上の高低差に、或る程度以下の速度で直面すると確実に転倒する。
ブレーキパッドと駒のクリアランスの調整も、かなりシビアで少しでも一漕ぎでの距離を稼ごうとすると制動距離とのトレードオフになる(主に後輪の話。が、前輪だけでコントロールしようとするのはお勧めできない、前輪の駒の接地点を軸に180度前転をする羽目になる...多分、乗車姿勢から受け身を取るのは並大抵の運動能力ではないと思うし、公道で、んなことやってたら後続の自動車の前に蛙の様にひっくり返ることになるだろう...まぁ無事では済まないだろう)
キックボードの様に限定されたエリア内で使用するものではなく、距離を稼ぐことに意義があるはずなのだが、その大部分の移動時間は折り畳んで(これは流石にキュートだ。5.5kgは伊達じゃない)電車や自動車で「運ばれる」に当てるのが正しい使われ方だと思う。
2km以上の単独走行は、はっき言って我慢大会になる。
それも、極度の集中力の持続と、それなりの反射神経、それなりの周囲の状況への気配りが必要となる。
段差に弱いだけでなく振動を緩衝する機構が全く装備されていないのに近い。
基本的な構造体がアルミのパイプで、ハンドルは軟質ウレタン、サドルも固め。
結果、足の裏以外、つまり尻と掌に全部来る。
まぁ、ハンドルはブレーキを操作するためのものと割り切れば、そうそう握りしめるものでもないので何とか耐えられるが、サドルはねぇ。
乗り心地を一言で言うならば「スーツケースに乗ってるみたい」かな。
シートポストの径が、国内の標準のモノと違うので収納携帯のコンパクトさを捨てて交換するにしても、ちょっと大事になる(-_-;)
手っ取り早いのは、ゲル入りのサドルーカバーの先端部分を内側に折り込むようにして装着すれば、かなり緩和されるんだけど...この手の部品は結構、高価だったりする(あくまで本体価格に比べてだけど)それから、できればバックミラー(ハンドルパイプに差し込むタイプで無いと折り畳めないし、ここでも径が合わないので注意。)とライト(警告灯ではなくて真面目に夜道を照らせるクラスのモノでフリーサイズ装着型でないと夜道は絶対に無理)は必須だと思う。
荷物は人体のみと考えた方が良い。
強度的重量制限もあるが、これ以上のパーツの装着は本体の折り畳み機構を阻害するし、何よりもバランスが全く取れなくなる...と思う。(猫並みの反射神経でもあれば別だが、猫はそもそも自転車になんて乗らない)
降りたら持ち運ぶのが前提だし、全体形状からして普通の駐輪設備は無効。
自立はしないし、既製品のスタンドを取り付けるのも無理なので、一応チェーンロックか何かで一時的に電柱やフェンスなどに括りつける事になる。
(軽いからと言って、持ち逃げはできるだろうけど...乗り逃げは本気で難しいだろうし、走って追いかければ絶対に捕まえられるだろうし)
...言っておくが、コレは嫌いではない。
だって、遊具なんだもの♪
この製品に関する評価の殆どは「自転車」としてのものだから当然ネガティブなものが圧倒的に多い。
けど、これローラースケートとかキックボードの類と思ってみるとどうだろう?
中途半端に見た目が自転車型を継承した別のモノだから勘違いされてると思うんだけども、大人サイズの人間のセミスポーツ遊具としては、かなりお手軽で楽しい代物になる。
屋外での使用ではなく、広めのオフィスとか工場の中での移動用の道具としてみれば、それなりに面白い光景が浮かんでこないだろうか?
(いや別にアメリカンダイナーズのローラースケートを履いたウェイトレスを思い浮かべてる訳じゃない...というか、あの形状のサドルに跨るには、かなり脚を上げないといけないし、ペダルを漕ぐのは普通の自転車であっても眼を逸らすことにしてるので...)
今回は、交換用のパーツも工具も一通り手元にあるし(前シーズンで乗りつぶした奴らも廃品回収に出すと「自転車代」を請求されるので、全部、ばらしてある。ギアもチェーンもペダルも無事なパーツが無駄に積んである)癖も一通り知ってるし、何より普通に使う自転車は確保してるので♪
ガジェットではなくてミゼットとしては結構、長く楽しめると思う。
殆どMGキットと同じぐらいの値段で手に入れられて、遊び方さえ注意すればだけどw
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